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2016年04月29日

趣味の会の皆がせっかく作った自分の作品を壊してしまいました。

2016.04.29.

趣味の会の皆が
せっかく作った自分の作品を壊してしまいました。



先日の趣味の会では、
遅刻していったわたくしと千代子さんが部屋に入ると、
何人もが白い土で、
ほぼ同じ大きさで同じ形の蓋付きの円筒形の箱を
苦心惨憺しながら作っている最中でした。



竹子さんが額の汗を拭いながら、
晴れやかな声で言います。



「やっと出来たわ」




やっぱりお経を書こうかしら?

松子さんも何か書くんでしょ?」」



「私は花の絵でも描くわ」



わたくしも千代子さんもピンときて、
思わず顔を見合わせてしまいました。









「何作ってるの?」



千代子さんの問いに、
白い入れものを作っていた人たちは全員声を揃えて答えました。



「エンディング・ボックスよ」



「それって、骨壺のことよねえ?」


dfhg667ty_mo.JPG



「そうよ。

自分の人生の最後くらい自分の気に入った終わり方をしたいじゃないの」



「そうよ、あの白いのじゃあ味気ないものねえ」



「千代子さんは作らないの?」



「縁起でもない。

私は絶対に嫌だね!!」



「小町さんは?」



「わたくしも作らないわよ」







骨壺を作っていた人たちは全員が作業をやめて、
わたくしと千代子さんの方を見ました。



「私は娘には迷惑はかけられないから、
最後は息子のお世話になるつもりだけど、
息子も一人者だからね、
お葬式なんて最低限でいいからって、
今から言ってあるの。

だから、立派な骨壺は要らないからね」



「わたくしも娘の迷惑にならないように、
大好きな山に散骨でもしてもらおうと思ってるわ。

夫も自分なりに考えているみたいだし。

大きな骨壺は邪魔になるからねえ」












すると、
竹子さんがはっとしたような顔で言いました。



「ああそうそう、
私の友達でね、
ご主人が亡くなって、
遺言に沿って散骨したんだって。

あれは、場所によっては許可がいるらしいけど、
友達のところはそうじゃなくてね、
よく家族でキャンプに行った川に流したんだって。

ところが、
季節がら水の量が少なくてね、
なかなか流れないで苦労したそうよ」



「散骨するにしても、
お骨の量が多かったら大変よねえ。

焼いた後の灰は全部持ち帰らなくってもいいでしょう。

わたくしは喉仏だけくらい持って帰ってくれればいいと思っているわ。

だからね、
作るならね、
そういう小さくて可愛い入れものを作ろうと思っているの。

今は遺灰のペンダントも出来るそうだしねえ」



「さすが、小町さん。

それはいいアイデアだわ。

私もこんな大きなのはやめて、
小さくて可愛いのにするわ」



「私も!!」



というわけで、
せっかく作っていた骨壺を
全員が壊してしまいました。









あんなに縁起が悪いと言っていた千代子さんも
すっかりご機嫌を直しました。



「知恵蔵さん、
パソコンで遺灰のペンダントの素敵なのを見つけて、
印刷して持ってきてよ。

デザインの参考にするんだからね」



すると、
知恵蔵さんも急に元気になって、
大きな声で答えました。



「よっしゃ、任しといてよ」








それを見た竹子さんがわたくしに耳打ちしました。



「いくつになっても男性は女性に頼られると嬉しいのねえ。

近頃、少し元気がなかったのに、
あんなに張り切っているわ。

男性は上手におだてて、色々頼ってあげなくちゃねえ」



「そうねえ。

そして、少しでも元気で長生きしてもらわないと損よねえ」








そんなわけで、
その日は作品が満足に出来なかったにも関わらず、
皆が幸せそうな顔をしてお開きとなりました。


fg45erreres_mo.JPG




わたくしも今のうちに、
スペシャルな遺灰入れのデザインの情報を集めておきましょう。





ではまた、ごきげんよう。。。


★楽天市場・骨壺★














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posted by 八十路小町 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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