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2016年12月17日

蚕豆と大豆で懐かしい「醤油豆」を作りました。

2016.12.17.

蚕豆と大豆で懐かしい「醤油豆」を作りました。



今日は久しぶりに「醤油豆」を作りました。



「醤油豆」というのは、
蚕豆や大豆を炒ってから調味料に浸して、
味を染み込ませた簡単料理です。



乾燥豆を水に浸してふやかしてから、
茹でたり蒸したりして、
その後味をつけるのが一般的です
が、
豆を煮るには弱火でことこと時間をかけなければなりませんし、
豆の煮え具合、味の染み込み具合などに気にかけて、
しょっちゅうお鍋を覗きに行かなければなりません。



他の用事をしていて、
豆のことを忘れていると、
お鍋の中が文字通りの豆炭になってしまって、
後始末が大変なことになります。



その点、
醤油豆は豆を炒って、味付けをしたら、
あとは放ったらかしでいいのです。



豆は調味液を吸って、
勝手に柔らかく、美味しくなってくれるのですから、
忙しいときには鬼に金棒のおかずですね。











わたくしは極々幼いときから本家に養女に行っていました。



実家はすぐ近くでしたから、
しょっちゅう行っていたのですが、
本家とは色々と違うことがあって、
それが物珍しく、また羨ましく思うことが沢山ありました。



そのひとつが「醤油豆」です。



実家は子沢山で、
しかも新宅家ですから、
本家よりも田畑が少なく豊かではありません。



両親も兄弟たちも必死で働いていたわけです。



当時はインスタント食品もなければ、
料理の宅配もないし、
スーパーもコンビニもありません。



自分たちで食べるものは自分たちで料理するというのは、
全く当たり前のことですから、
女性たちは朝早くから夜遅くまで働きながら、
その合間に家族の食事を作らなければなりません。



それで、
実家では常備菜として、醤油豆があったのです。











大豆を大きな焙烙でこんがりと炒って、
大きな壷に入れます。



そこに、
醤油と砂糖を入れて、
上から豆がすっかり隠れるまでお湯を注ぐのです。



熱い豆に醤油やお湯を注ぐと、
じゅっと音がして、
美味しそうな香りが立ち昇ります。



料理とも言えないような簡単料理ですから、
最初は母が作ってみせて、
それを兄や姉などが作り、
弟や妹たちにも教えて作らせていたことでしょう。



とにかく、
たまたま実家に行ったときに、
それが食事の時間だったりすると、
食卓にはその醤油豆の壷が置かれていて、
そこから木の匙で掬って、
ご飯に乗せたりして食べている光景に出会います。



本家では小さな子どもはわたくし一人で、
大人たちは色々とゆとりがありましたから、
毎日のおかずもおやつも十分に時間と手間をかけて作ることが出来ました。



ですから、
豆も時間をかけて戻して、
じっくり煮込んだ本格的な煮豆だったのです。



そんな贅沢な環境にあったのですが、
実家の手間暇省いた簡素なおかずと、
兄弟姉妹がワイワイと賑やかに囲む食卓が反って羨ましくて仕方がありませんでした。



兄弟姉妹たちは本家で豊かな生活を送っているわたくしが羨ましく、
また、妬みや僻みもあったということです。



色々と事情があったことですから、
今更どうにもなりませんが、
そんな切ない思い出のひとつが「醤油豆」なのですよ。







では、
懐かしい「醤油豆」を作りましょう。



大豆と蚕豆を炒るのですが、
その前に洗って表面の汚れを取り、
笊に上げて乾かしておきました。


DSCN8495_mo.JPG

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昔は竈にかけた大きな焙烙で炒ったので、
熱の通り具合が優しくて、
それはそれは美味しく出来たのですが、
今はそうもいきませんから、
フライパンで炒りましょう。



火加減は強すぎると豆が焦げるのでよくありませんが、
かと言って、弱すぎてもうまく出来ませんよ。



杓文字や菜箸でよくかき混ぜながら
焦らず根気よくね。



さあ、
豆にこんがり色が着いて、
皮が弾けてきました。



一つ摘んで食べてみて、
カリッとすれば出来上がりです。



DSCN8504_mo.JPG

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器に豆を入れて、
醤油、砂糖、昆布を加え、
その上からジュウっとお湯を注ぎましょう。


DSCN8506_mo.JPG

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豆が汁を吸って、
たちまち膨れてきます。



豆が汁の上に顔を出したら、
かき混ぜて、もう少しお湯などを足しておくといいですね。



とにかく、
豆を炒って、醤油も砂糖もお湯も量に神経質になることなく、
ジュウッと注げばいいだけですよ。



日持ちもしますから、
味の変化も楽しめます。



ご飯に乗せたり、
そのまま食べたり、
簡単な割に美味しいおかずです。




DSCN8507_mo.JPG

DSCN8508_mo.JPG






豆を炒ったときに、
少しおやつに取っておくといいですね。



炒り豆は戦時中には兵隊さんの慰問袋にも入れたものです。



司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」にも出てきましたが、
秋山真之が炒り豆が大好物で、
テレビでも食べているシーンがありましたね。



空襲で逃げるときの持ち出し袋にも炒り豆はかかせませんでした。



また、
そんな非常時でなくても、
昭和の中期まではおやつとして普通に食べられていたものです。



娘のピヨ子も炒り豆や煮干し炒り子を齧りながら、
受験勉強をしていましたよ。





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炒り豆の作り方は至極簡単ですが、
注意しておかなければならないことがあります。



それは、
十分に炒ってから食べないと、
お腹を下してしまうということです。



ピヨ子が大学に入学してすぐ、
食事付きで下宿をしていたときの話です。



無性に炒り豆が食べたくなったので、
スーパーで大豆を買ってきて、
わたくしが買ってやった小さなミルクパンに入れました。



そして、
コンロがありませんから、
電気ストーブで炒ったそうです。



石油ストーブならまだしも、
電気ストーブでは熱が不足です。



こんがり狐色なんてところまで行かず、
でもまあ十分に時間をかけて熱したので、
豆も膨らんできたからと、
そこで諦めて食べたのだそうです。



案の定、
次の日はとても大学に行くような状態にはならなかったそうです。



その話を聞いて、
衣類と一緒に炒り豆を送ってやったのを思い出しました。






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あら、
年末には黒豆の準備も必要ですね。



買い置きがあるかどうかチェックしておかなくては。





ではまた、ごきげんよう。。。




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posted by 八十路小町 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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