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2017年02月09日

悪童たちが青写真をして火事になりました。「青写真」「日光写真」の俳句。

2017.02.09.


悪童たちが青写真をして火事になりました。
「青写真」「日光写真」の俳句。



冬というのは火事が多いものですが、
去年から毎日のように火事のニュースを聞きますね。



火の不始末や漏電の他、
放火も火事の原因になりますから、
本当に怖いことです。



そんなニュースを見ていたら、
ふと、
わたくしが子どもの頃のことを思い出してしまいました。










あれはわたくしが小学校6年生のときの冬、
つまり、終戦直後の冬のことでした。



近所の家の前の畑で昼火事が発生したのです。



燃えたのは藁ぐろ、
つまり、
刈り取って脱穀した後の稲藁を積み上げて円筒形の家のような形にしたものです。



しっかりと踏み固めて作ることによって、
雨が降っても染み込まず、
藁を腐らせることなく保存できるというわけです。



この藁ぐろは地方によって作り方が異なり、
また、
その地方でも用途によって形も大きさも色々ありました。




わらぐろ作り
https://youtu.be/KWPXUWCvNUs





さて、
火事の現場は同級生カッチャンの家の前の畑です。



ここにタロウさん、ナオチャンが来て、
藁ぐろの中に潜り込んで、
中で青写真をしていたというのです。



「青写真」は又の名を「日光写真」ともいって、
印画紙に「種紙」と呼ばれていた型紙を重ねてガラス板で挟んで、
しばらく日光に当てておくと、
絵や写真が青く浮かび上がってくるという、
お馴染みの遊びですね。



当時は漫画のノラクロなどや偉人、お相撲さんなどのような図柄が人気だったように思います。



それをお祭りの縁日などで買ってくるわけです。





わくわく日光写真 sunlight camera
https://youtu.be/UbbjJJ3Lkzc

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近所でも評判の悪童三人組が集まって、
冬の陽射しを利用して青写真で遊んでいたのですが、
ついでに、学校で教わったことを思い出しては、
虫眼鏡で日光を集めてみていたのです。



藁という燃えやすいものがあって、
しかも冬晴れで空気が乾燥しているときたら、
これで火事にならないほうがおかしいですね。



悪童共はさっさと逃げ出して無事でしたが、
当然、藁ぐろは全焼、
家のすぐ前でしたから、風向きによっては家にも燃え移りそうになりました。









当時はまだ消防車などありませんでしたから、
地元の消防団があらゆる災害に活躍していました。



伯父は消防団長を長い間務めていたので、
この火事のときも一番に出て行って、
団員たちが力を合わせて消防に努めましたから、
納屋を半分焼いただけで消し止めることができました。



各々部落には消防団の小屋があって、
そこには火の見櫓がそびえていて、
なにか異変が起きると、半鐘を叩いて知らせることになっていました。



小屋の中には、
梯子、鳶口など、あの時代劇に出てくる火消し組の持っているような道具がきちんと手入れされて収められていました。



火事になると、
半纏、ヘルメット、長靴などで身支度をした団員が集合します。



そして、
ポンプが据え付けてある小型の台車を引き出して、
現場まで走って行きます。



現場に着くと、
巻いてあるホースを解いて、ゴミが入らないように竹籠で覆ってある先を川の中に浸けます。



ポンプについている梃子を押すと、
水がホースの口から出て消火できるという仕組みです。



戦時中は男性はみんな兵隊に取られていて、
残った女性たちで消火訓練をしたものですが、
このポンプ車を押して走り、
バケツリレーをしました。



そういった写真をきっとご覧になったことがあるでしょう?



あんな感じで、
戦前戦後は消防活動をしていたのですよ。



とにかく、
悪童三人組の出した昼火事は無事に消し止められて、
彼らは消防団や親、親戚一同に、
そして翌日には学校の先生たちからもこってりと油を搾られたことは言うまでもありません。




nvcrewrtew54_mo.JPG






火事は一瞬にして財産も命も奪ってしまいますから、
一人一人が十二分に気を漬けていなければなりません。



そこで、
日本では昔から夜回りをする習慣がありますが、
驚いたことには「火の用心」の声が煩いという苦情があるそうです。



冬は空気が乾燥していますから、
拍子木のカチカチという音も、「火の用心」という掛け声もよく響きます。



確か、
昔は毎夜2回ほど回ってきていたような気がするので、
精神状態によっては眠れなくなったりもするでしょうが、
夜回りをすることで、
放火防止や泥棒などの犯罪の抑止力にもなっているのですから、
有り難いことですね。



また、
その夜回りの当番を近所の人や子どもたちで組を作って順番に務めることで、
近所の助け合いの精神を育むことに役立つのですから、
昔の人の知恵は素晴らしいものだと感心します。




ncvxdf54_mo.JPG








それにしても、
夜回りの声や除夜の鐘が煩いという苦情が出るとは、
一体、最近の日本はどうなっているのでしょうか?



また、
不逞な外国人がお寺や神社に火を付けて回ったり、
仏像やお稲荷さんの首をちょん切ったりという呆れた犯罪が出てきました。



日本人が長い歴史の中で大切に育んできた伝統を破壊することは、
ご先祖様に申し訳がないことです。



太平洋戦争では多くの日本人が尊い命を失いました。



日本を守るために犠牲になった多くの命を無駄にしないために、
色々な日本古来の伝統を守り抜かねばならないと、
わたくしはつくづく思いました。





njh655_mo.JPG



では、
「青写真」「日光写真」の俳句でしばし子供時代に戻ってみましょうか。



写る刻忘れて遊ぶ青写真

   阿部寒林



現れて邪魔をせぬ雲青写真

   依田明倫



また戰爭が浮びあがつたぞ青寫眞

   高島茂



古書店の隅に果てたる青写真

   稲畑廣太郎



青写真きゅうくつそうに男女ノ川

   風天(渥美清)



青写真は映りをり水はこぼれをり

   高浜虚子



校庭に忘れ置かれし青写真

   黒川悦子



青写真大きな日向ありにけり

   佐土井智津子



ふりむきてあぎと痛むる青写真

   佐藤喜孝



青写真水の光をのせており

   山口昭男



日光写真片頬ぬくきおもひごと

   糸大八




今の子どもたちは、いや、大人たちも与えられた遊びで満足している人が多いな気がします。



昔は遊ぶものが少なかったせいもあって、
例えば、青写真の種紙も自分で作って楽しんだものです。



「足りん足りんは工夫が足りん」とは、
亡き実母の口癖でした。



脳みそが錆びつかないように、
フル回転して楽しく過ごしていきたいと思います。





ではまた、ごきげんよう。。。



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posted by 八十路小町 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 昔のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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