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2017年03月03日

3月3日は「耳の日」。耳の悪い父と弟の話。「耳」の俳句。

2017.03.03.

3月3日は「耳の日」。
耳の悪い父と弟の話。
「耳」の俳句。



今日3月3日は「桃の節句」ですが、
「耳の日」でもあります。



今日は耳のお話をいたしましょう。



わたくしの実父は片方の耳が聞えませんでした。



それがいつ、どうしてそうなったのかは聞いたことがありませんが、
恐らくは青少年の頃にそうなったのでしょう。



わたくしの実家は先祖が武士だったのが、
新田開発に携わってお百姓になったので、
農地も広く、部落でも重要な存在でした。



しかし、父は次男でしたから新宅であり、
しかも耳が悪いということで、
高級武士の家柄の母はまるで降嫁したような気持ちさえ抱いていたであろうと想像できます。



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そういう結婚でしたが、
仲睦まじく子沢山で長生きできたのは、
父と母と双方の努力の賜物であったことでしょう。



耳の悪い父は立派な兵隊さんにもなれませんでしたから、
余計に、周囲の人に馬鹿にされないようにと、
頑張って勉強し、仕事をしました。



雑誌を購読して研究し、
新聞も隅々まで読んでいたので、
本当になんでもよく知っていました。









先日、弟の一人がしみじみ語りました。



「お父さんというと思い出すのは、
農作業から帰ってきてすぐに電灯の下で新聞を読んでいた姿だ。

寒い冬だから、白熱電球で暖を取りながら、
足が冷たいから、こうやって、足と足とをこすり合わせていたもんだ。

そうやって、ご飯の時間になるまで一心不乱に新聞を読んでいたなあ」



新聞や雑誌に出ていた情報から、
有益なものを見つけると、
いつでも真っ先に注文し実験しましたから、
遠くから父の指導を仰ぎに来る人が絶えませんでした。



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実は、
先程の弟も片方の耳が聞こえないのです。



この弟は赤ん坊のときに中耳炎にかかり、
病院に連れていったときにはもう手遅れだったのです。



赤ちゃんというのはお乳を飲ませると吐くことがあります。



それが耳に入ってしまったのでしょう。



昔は田圃に子どもを連れて行って、
畚(ふご)や乳母車の中に長い時間寝かしておいたので、
細やかな世話をすることが難しかったのです。



それに加えて、
田舎でしたから、病院も遠くて、
すぐに連れて行くこともできませんでした。








この弟は片方の耳が聞こえませんでしたから、
他の兄弟姉妹のように活発でなく、
それがまた負けん気の強い父母のご機嫌を損ねて、
同じくおっとりしていたわたくしとは気が合う存在だったというわけです。



他の兄弟のように運動会で一等賞は取れない弟でしたが、
勉強はよく頑張って、いつも一番でした。



また、昔から文学少年でしたが、
短歌や俳句にも詳しく、
今では歴史の研究ではちょっと知られた存在になりました。



先日妹夫婦と一緒に御飯を食べたときには、
パソコンで作った資料を持ってきて、
色々と面白い話を聞かせてくれました。



「今度は滋賀県に行きたい場所があるんだよ」



禿頭を傾けながら目を輝かせる弟は、
ますます亡き父にそっくりになってきました。











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耳が聞こえないということは、
どんなにか孤独で悲しいことでしょうか。



しかし、
聞かなくてもよいことが聞こえないということは、
ある意味では便利なことでもあるのでしょう。



孤独に耐えて一生懸命に努力して大成した偉人も沢山いますね。



俳句の世界で有名なのは、
村上鬼城と阿波野青畝です。



彼らについてはまた今度書きたいと思います。



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では、「耳」の俳句をどうぞ。



虫の灯に読み昂りぬ耳しひ児

   阿波野青畝



父の声なほ耳にあり北風吹かば

   宮越久子



耳あててきけば秋の木笑いけり

   三橋敏雄



耳たぶに石けんの泡神無月

   小枝恵美子



耳底にゆるき水煙白牡丹

   田中亜美



うしろより北風が耳吹く除幕式

   野上杳



北風やレーダーとなる猫の耳

   鈴木セツ



補聴器というものは、
その人によってなかなか合うものがなく、
父も最後は諦めてしまいました。



今では補聴器も随分性能がよくなりました。



父が生きていたら、どんなにか喜ぶことでしょう。



きっと、
都合に合わせて補聴器をつけたり外したりして、
ニコニコ顔で言うでしょう。



「お父さんは耳が聞こえなくて良かったよ。

お前たちはさぞかし不便だろうねえ」



五体満足に産み育ててくれた両親や本家の人々皆に感謝して、
今朝も早朝ラジオを聴いているわたくし八十路小町でございます。




ではまた、ごきげんよう。。。







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posted by 八十路小町 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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